物流博物館

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イベント

2004年の映画上映会

産業考古学会映像記録分科会及び東京産業考古学会共催の映画上映会を毎月第2日曜日に開催しています。
今まで上映された作品を紹介します。

第1回  諸岡青人 追悼上映会

7月の産業記録映画会:2004年7月11日(日)

甦る上総堀り(総集編)
2002年/48分
上総掘りの発生よりはじまり、その技術の伝播(石油井戸掘り、温泉井戸掘り)そして海外普及活動までを描く。
会津の民具作り
33分
トチムキ、ネリバチ、クワガラなどの作り方や使い方を中心に風土的背景と民具を描く。
木摺臼と土摺臼を試す
30分
実験により古文書を検証する。木摺臼と土摺臼の比較、検証を行い、その実験のあらましを記録した映画。
講演
大島暁雄氏「上総掘りの世界的意義について」
川上顕治郎氏「諸岡さんの人柄について」

第2回  豊穣なる東北 東北の伝統産業1

8月の産業記録映画会:2004年8月8日(日)

豊穣の縄文
34分/平成12年企画:東北電力/制作:映像企画
今からおよそ1万2千年前の縄文時代、東北は世界の文明に先駆ける高度な文化を持っていました。三内丸山遺跡などに見られる高度な土木技術、多彩な食生活、漆の技術、美しいアクセサリー・・・。それは、東北の縄文の村々が日常的に交易を行なっていたことも物語っています。このビデオでは、豊かな縄文の世界を紹介し、東北が縄文文化の一大拠点であったことを解き明かしています。
漆のふるさと
30分/昭和60年/企画:東北電力/制作:東北映画・青銅プロダクション
古代から漆と深く関わってきた東北の人々。各地で漆を使った縄文晩期の工芸品が発掘されているほか、中尊寺金色堂には蒔絵や螺鈿など華麗な漆工芸品が保存されています。この映画では、東北の高度な漆文化や珍しい伝統技術を紹介するとともに、会津の花塗り、津軽塗り、川連漆器、村上堆朱といった特色ある漆工芸をピックアップ。東北の漆文化の豊かさが伝わってきます。
窯炎 -東北の陶磁器-
30分/昭和61年/企画:東北電力/制作:東北映画・青銅プロダクション
東北に残る古い陶磁器や現代の窯にスポットをあて、その歴史と卓越した技に迫った作品です。東北最古の窯である相馬の田代窯、大正時代の窯を最後に絶えた宮城の切込焼、陶器と磁器の2つの系統を持つ会津本郷焼、佐渡金山から採れた赤土で作る無名異焼などを紹介しながら、厳しい環境にあっても窯の炎を守り技術を伝えていこうとする陶工たちの姿を描いています。
染と織
35分/昭和63年/企画 東北電力/制作 東北映画・青銅プロダクション
北には、厳しい風土の中で育まれてきた「染」と「織」が、今も連綿と受け継がれています。この映画では、青森の津軽こぎん刺し、宮城の正藍染、秋田の古代かづの紫根染・茜染、岩手の南部古代型染、福島のからむし織、山形の関川しな織、新潟の小千谷縮など、東北7県に伝えられてきた染物や織物の数々を紹介。技術のすばらしさと職人のこだわりが伝わってきます。

第3回  豊穣なる東北 東北の伝統産業2

9月の産業記録映画会:2004年9月12日(日)

ベコとハマナス -岩手-
昭和50年/28分/企画・制作:東北電力・東北映画
その昔、岩手では牛方と呼ばれる運搬業者が、北上山地の鉄製品や陸中沿岸の塩を内陸部に運び、孤立した村を各地と結んで繁栄をもたらしました。北上山地の平庭高原に咲くハマナスも牛が海辺から運んだとされ、当時の交易を伝えています。この映画では、久慈地方の歴史を紹介しながら、地元で働く現代の青年の声を交えて、地域の発展を模索する村々を描いています。
潮騒が告げる明日 -新潟-
昭和51年/26分/企画・制作:東北電力・東北映画
故郷を愛しながらも新しい生き方に踏み出した、新潟の2つの浜を紹介。巻町の角海浜は、北前船がもたらす商取引で賑わった浜。
戦後は過疎化が襲いますが、道路開通や佐渡と結ぶ連絡船の就航で、一帯の浜は再び活気を帯びていきます。もう一つは、新潟東港の開発計画のもと集団移転に同意した聖篭町の亀塚浜。地域の人々の声を聞きながら、日本海時代のこれからを探ります。
男たちの海 -宮城-
昭和54年/40分/企画・制作:東北電力・東北映画
気仙沼を母港とするマグロハエナワ漁船、第七十一恵比須丸。漁労長以下20名の船員は、大漁をめざし南西大平洋の漁場で魚との闘いに挑む。一方、唐桑や気仙沼では、留守家族が漁業放送に耳を傾け、夫や息子の無事を祈る。家族の手紙は補給船で船員たちの元へ届けられ、ひととき彼らの心をなごませる…。遠洋漁業で活躍する男たちとその家族に密着したドキュメンタリー映画です。
紅花はいま -山形-
昭和52年/30分/企画・制作:東北電力・東北映画
美しい日本の色と言われる紅。山形の置賜・村山地方の紅花は、「最上紅花」と呼ばれ、紅染や口紅の原料として名声を高めてきました。紅花は化学染料の登場で衰退しましたが、その良さが見直され、織物や和紙、自然食品として再び脚光を浴びています。
この映画では、紅花の歴史や紅花交易がもたらした文化、伝統の技などを紹介しながら、紅の伝承のあり方を考えます。

第4回  鉄の周辺

10月の産業記録映画会:2004年10月10日(日)

切断への招待・切る
1980年/26分/企画:(株)アマダ/制作:北海道放送映画
鋸の刃はなぜ左右に分れているのか。なぜ「すくい角」が必要なのか等、様々な実験を試みながら「鋸刃の切れ味」を科学的に解明してゆく。
溶接-未来へつなぐ先端技術-
1985年/27分/企画:石川島播磨重工業(株)/制作:カジマビジョン
溶接とは一体どんな技術か?どのような課題に挑戦して技術のフロンティアを広げつつあるのか。あらゆる分野の最先端で、綜合技術としての溶接の重要性が取り上げられる。
振動の世界
1971年/29分/企画:新鋼電機(株)/制作:東京文映
進歩する技術にとって振動の世界は複雑多様である。現代の科学技術がどの様な振動と取組み、どう対処しているか?身近な振動の具体例で学ぶ振動学入門。
石油の世紀-ロックフェラーの野望-
1996年/45分/制作:マジスティックコミュニケーション(アメリカ)
20世紀は石油の世紀だったともいわれます。石油の熾烈な争奪戦が世界の政治、経済、社会をどう変えていったのか?全8巻シリーズを1巻づつ上映してゆきます。第一回目は、「ロックフェラーの野望」。冷徹で先見性のあったジョン・D・ロックフェラーは、初めて大規模な製油所を作り、次々と大小の石油会社を買収して世界最大のビジネスエンパイアを築いてゆく。しかし、ある女性レポーターの暴露記事が、ロックフェラーコンツェルンを解体の危機に追い込む。

第5回  明治建築

11月の産業記録映画会:2004年11月7日(日)

明治建築をつくった人びと-コンドル先生と四人の弟子-
1999年/56分/企画:大成建設/制作:日本映画新社
明治政府は西洋建築のわが国への移入を推し進めるため、明治10年、英国からジョサイア・コンドルを招聘した。辰野金吾、曽根達蔵、片山東熊、佐立七次郎はその教えを受けた第一期生となる。それぞれの個性的な設計による建築群と歴史的資料を映像記録したこの作品は、日本建築界の黎明期に初めてスポットを当てた作品である。
よみがえる明日館 フランク・ロイド・ライトのおくりもの 
2002年/43分/企画:大成建設/制作:桜映画社
自由学園「明日館」。創設者羽仁もと子・吉一夫妻が、帝国ホテル建築のために来日中だった建築家、フランク・ロイド・ライトに校舎の設計を依頼した。80年以上も前に建てられたライト設計の木造校舎が、現在の使用に耐えられるようにいかに解体修復されたか、その過程が細部までわかりやすく描かれる。貴重な文化材建造物を利用しながら保存する「動態保存」という、新しい文化財保存の方向性を示したモデルケースとなった。
よみがえれ明治の威風-旧法務省本館保存改修工事- 
1995年/30分/企画:大成建設/制作:日本映画新社
「赤レンガ棟」として親しまれたかつての司法省本館は、老朽化が進んでいたが、100年目を記念して、創建当時の姿を復元し、再生されることになった。復元・改修工事を担った現代の工員たちに焦点をあて、明治の代表的洋館がみごとに甦えるまでを描く。
石油の世紀-ヨーロッパ勢の台頭-
1996年/45分/制作:マジスティックコミュニケーション(アメリカ)
シェル石油とロイヤル・ダッチ石油を率いる2人の男たちが、いかにしてロックフェラーのスタンダード石油に比肩する企業に成長したか?そして、石油が戦略物資としての重要性を高め、第一次世界大戦の勝敗を決してゆく過程を、企業と政府、人間と時代を絡ませながら描いてゆく。

第6回  都市開発

12月の産業記録映画会:2004年12月12日(日)

古代の文明と都市の構造
2001年/45分/企画・制作:大成建設
アーバンルネッサンス/世界の都市再開発
1987年/23分/企画・制作:鹿島建設
シンボル-心に生きる建築-
1991年/24分/企画・制作:日建設計
石油の世紀-大油田と大恐慌-
1996年/45分
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