物流博物館

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イベント

2002年度の映画上映会

物流博物館で毎年開催している映画上映会では、昨年度までの3年間に5シリーズ 計55本の物流にかかわる産業映画を中心とした映画の上映を行ってきました。 そこで今年度は、これまでの上映作品の中からとくに好評だった26本の作品を選定し、 「特集 物流の視点」と題し、計10テーマ(上映会数20回)にわたる上映会を開催しました。

第1回 フィクションに描かれた運ぶすがた①

開催日:2002年8月31日(土)・9月1日(日) 13時30分~

荷車の歌
1959年/白黒/144分/16ミリ/監督:山本薩夫/出演:三国連太郎・望月優子・左幸子
夫婦で荷車引きとなった農村女性の苦難の半生を、明治・大正・昭和の時代状況を背景に描いた作品。多くの荷車が行きかう光景は、フィクションとはいえ荷車全盛の時代を目の当たりにするようなリアルさがあります。山代巴原作の映画化。

第2回 フィクションに描かれた運ぶすがた②

開催日:2002年9月8日(日)・10日(火) 13時30分~

裸の島
1960年/白黒/96分/16ミリ/監督:新藤兼人/出演:乙羽信子・殿山泰司
瀬戸内の水のない島に生きる一家四人。ただひたすら畑の作物のために水を運び日々を暮らす生活を、実験的な手法で描いた映像詩。「運ぶ」という生活に不可欠な営みについて、深く考えさせられる映画といえるでしょう。

第3回 超重量品と美術品の輸送

開催日:2002年9月13日(金)・16日(月・祝) 13時30分~

300トントレーラー
1960年/カラー/25分/ビデオ/監督:松本俊夫
超重量品輸送の歴史上画期的といえる日本通運の300トントレーラー運行の記録。 横浜線橋本駅から西東京変電所までの約17キロを大型変圧器が輸送されていく様子が、克明に描かれています。ともすれば単調に表現されがちの作業の光景を、完成度の高い映像で切り取り映画化しています。安全上今日では不可能なアングルで撮影された数々のシーンも見所のひとつです。
超重量に挑む
1971年頃/カラー/20分/16ミリ
重量機械類の大型化にともない、昭和46年(1971年)に新たに開発された日本通運の500トントレーラーと、重量品専用貨車シキ611による大型変圧器輸送の様子を、わかりやすい解説とともに描いています。
国宝の旅立ち
1980年/カラー/24分/ビデオ/監督:神馬亥佐雄 
東大寺大仏殿昭和大修理の完成を記念して各地で開かれた「東大寺展」に際し、出展される美術品輸送の仕事を追った作品。門外不出の国宝が、日本通運のベテラン技術者の指揮の下、多くの人々の手で梱包され、旅立って行く姿が紹介されています。戦後日本の美術品輸送の育ての親といえる一人の技術者の記録としても貴重な作品です。

第4回 国民的イベントを支えた輸送

開催日:2002年9月22日(日)・23日(月・祝) 13時30分~

オリンピックを運ぶ
1964年/カラー/43分/16ミリ/監督:野田眞吉・松本俊夫 
昭和39年(1964年)に開催された東京オリンピックを輸送の視点から描いた作品。ヨット、競技用の馬など、競技に必要な資材の輸送を担い、華やかなオリンピックの裏方を支えた日本通運の仕事振りを、黙々と続けられるさまざまな作業と、そこで働く人々の姿を通して描いた映画です。
花開く日本万国博 EXPO'70
1970年/カラー/35分/ビデオ/監督:鈴村一夫
万国博覧会の輸送に携わった日本通運の仕事を追った作品。日本中を沸かせた一大イベントの裏方を支えた日通の仕事ぶりを記録しています。当時を知る人なら誰しも引き込まれずにはいられない作品です。数ある万博記録映画の中でも、出色といわれています。

第5回 戦中・戦後の鉄道貨物輸送

開催日:2002年10月6日(日)・11(金) 13時30分~

貨物列車
1941年/白黒/30分/16ミリ/監督:豊田敬三・太田皓一
経済の大動脈だった鉄道貨物輸送。それを支えていたのは、鉄道輸送に携わる数々の人々による複雑困難な作業でした。小口貨物・牛・材木・こもがけなどのさまざまな貨物や、操車場で各種貨車を異なった行き先方面別に仕分ける作業など、昭和16年(1941年)という時代の貨物列車による輸送のしくみが紹介されています。
活魚列車
1940年/白黒/13分/16ミリ/監督:滋野辰彦
昭和10年(1935年)、鉄道省は20年来の研究の成果として生きたまま魚を運ぶ事ができる「活魚車」を製作しました。車輪に連なるポンプで空気を送り、夏場は氷を入れて調節するなど付添人が寝ずの番で魚槽を監視。琵琶湖で獲った養殖用の小アユを、活魚車が運んでいく様子を紹介しています。
貨車物語
1950年頃/白黒/25分/16ミリ/監督:道林一郎
小学校で使われる机はどのようにして教室までやってきたのだろう?九州・霧島山中で切り出され、貨車に積みこまれた木材の旅を通じて貨車の種類、役割、貨車輸送のしくみ、はたらきなどを小学生向けにわかりやすく解説しています。戦後間もない頃の小学校社会科の教材。
貨物輸送
1951年/白黒/19分/ビデオ/監督:道林一郎
戦後の汐留駅を中心に、貨物列車によって大都会東京に運ばれてくるたくさんの貨物を描いた作品。貨物列車から三輪トラックへの積み込みなど汐留駅構内での作業の様子、発送ホームからあふれんばかりの貨物と貨車不足に悩む現場の姿、米の産地と都会の間で行われるピストン輸送、など、当時の貨物輸送の実状を描いています。

第6回 驀進する蒸気機関車

開催日:2002年10月13日(日)・14(月) 13時30分~

雪とたたかう鉄道
1961年/白黒/13分/16ミリ/監督:小野豪
上越線長岡保線区を舞台に、雪という自然の猛威と闘いながら、列車の運行を支える人々の努力を描いた作品。ポイントの雪かき、一日中なだれの監視を続ける作業員、線路班の夜中の緊急出動、ラッセル車の活躍、雪かき列車と沿線の人々の協力など、当時の雪国の列車運行の厳しさを紹介しています。
山を越える鉄道
1964年(改訂版)/白黒/21分/16ミリ
日本列島中央部にそびえる峻険な地形を鉄道はいかにして克服したか。信越線、磐越線、上越線の敷設に至る歴史を紹介しながら、山を越える鉄道における人々の努力とさまざまな工夫を描いています。
ある機関助士
1963年/カラー/37分/16ミリ/監督:土本典昭
蒸気機関車に牽引される常磐線の急行「みちのく」に乗務する機関士と機関助士の一日を描いた作品。疾駆する蒸気機関車の狭い機関室で繰り広げられる彼らの一体となった奮闘と、安全運行・定時運行のために費やされる懸命な努力を、躍動感あふれる手法で描いています。輸送を支えた人々の真摯でリアルな姿が伝わってくる映画です。
蒸気機関車
1969年/白黒/30分/16ミリ/監督:清本隆男
日本の蒸気機関車の歴史を追いながら、撮影当時現存したさまざまな蒸気機関車の雄姿を記録した作品。雪に覆われた機関区の冷え切った蒸気機関車に火が入れられるシーンに始まり、数々の名機関車を紹介していくこの作品は、近代化の中で日本の輸送を支えた蒸気機関車への挽歌ともいえるでしょう。

第7回 モノを運んだ船-外航貨客船・はしけ・機帆船-

開催日:2002年10月26日(土)・27(日) 13時30分~

駿河丸
1959年/カラー/25分/16ミリ
西回り世界一周航路で活躍した日本郵船の貨客船駿河丸への貨物の積み込みから出航までのようすを記録した作品。積み込みのため船倉へ降りていく「仲間」とよばれる沖仲士たち、貨物列車・はしけ・トラックから積み込まれるさまざまな輸出貨物などの姿が描かれているほか、ヨーロッパへ向かう乗客を乗せて華々しく横浜港を出航し、波を切って軽快に進む船上での、デッキビリヤードに興じる船客たちの姿、優雅な食事の光景なども、美しいカラー映像で再現されます。
はしけの生活 東京ニュースNo.95
1958年/白黒/11分/16ミリ/監督:安田憲二
今日は鉄くずを積み込みに芝浦沖へ、明日は石炭を積んで千住へ。当時、その日の仕事によって移動するはしけが都内では2500艘あり、8000人の人々がはしけを生活の場所として毎日を暮らしていました。こうした人々のはしけの上での生活を綴った作品です。
希望の船
1981年/カラー/35分/16ミリ/監督:堀内甲/出演:原知佐子・前田昌明・杉山とく子
ある船上生活者の主婦の生活記録をもとに作られた劇映画。昭和30年代、瀬戸内海で石炭輸送をする木造機帆船の機関夫とその妻が、船上生活を営みながら過酷な生活に耐え、高度経済成長の時代を経て貨物船を購入し、陸に家を持つに至る軌跡を描いた作品。

第8回 造船日本の栄光

開催日:2002年11月3日(日)・4(月・祝) 13時30分~

巨船ネス・サブリン
1961年/カラー/42分/16ミリ/監督:楠木徳男・富沢幸男
三菱造船・長崎造船所で建造された8万8千トンの巨大タンカーの設計、建造、進水、処女航海にいたる過程を克明かつダイナミックに記録した作品。造船日本を支えたさまざまな最新工法により建造される巨大船、作業に従事するひたむきな技術者・作業     員の姿は、そのまま高度経済成長期の日本の象徴的な姿といえるでしょう。まさに巨船を描くにふさわしい周到に計算された躍動感あふれる映像と、芥川也寸志の効果的な音楽が印象的な映画です。
モダンシップビルディング
1960年/カラー/23分/16ミリ/監督:諸岡青人
石川島重工業で建造された2万1千トンのブラジル向けタンカー、プレジデンテ・ヴェンセスロウの建造記録。設計から綿密な試験を経たのち始まるブロック建造方式による造船作業を克明に追った作品です。最新技術によるブロックの溶接作業、ボイラーを始め各種の機器が製作されていく様子、進水、艤装、処女航海に至る造船の過程を丁寧に描いています。作品の冒頭には、石川島重工業が建造したさまざまな船も登場します。

第9回 輸送・荷役の近代化①

開催日:2002年11月23日(土)・24(日) 13時30分~

荷役近代化への道
1958年頃/白黒/28分/16ミリ/監督:平原直
戦後間もない時代の荷役現場の人々の姿を記録した貴重な記録映画。100キロの木材を頭上運搬する女性たち、樽物を回転させ、指先で運ぶ荷役、厳冬の北海道の海岸で繰り広げられるアイヌの人々による壮絶な原木丸太の荷役作業、フォークリフトやローラーコンベアの導入当初の様子など、丹念に記録された映像は、戦前から荷役現場に身を置き、荷役の近代化・機械化に取り組んできた日本の荷役近代化の父とよばれる平原直氏が、昭和20年代に全国を回り撮影したもの。この作品は同氏が撮りためた映像を自ら編集したもので、類を見ない貴重な映像記録となっています。
物のながれ
1949年/白黒/20分/16ミリ/監督:太田皓一
占領下日本の輸送事情を記録した貴重なフィルム。貨物駅や港湾での荷役作業、名古屋・東京間を結ぶ始まったばかりの長距離路線トラックの走行の様子、はるばるヨーロッパからやってくるBOACの水上飛行艇による航空輸送など、占領下日本の輸送の姿や当時の交通事情が、半世紀を経てスクリーンによみがえります。
こうして米は運ばれる
1959年/カラー/31分/16ミリ/監督:森田実
食糧庁・日本通運・旧国鉄が協力して行なっていた主食輸送の様子を紹介した作品。米の買入れ検査、政府指定倉庫からの倉出し、消費地への輸送の風景を詳しく描いています。山間の村々、水郷地帯、豪雪地帯、離島など各地にロケーションを敢行した大作で、当時の米穀輸送のありさまが良く理解できます。

第10回 輸送・荷役の近代化②

開催日:2003年1月18日(土)・19(日) 13時30分~

荷役はかわる ‐通運のパレット作業‐
1958年/カラー/51分/16ミリ/監督:岩佐氏寿
貨物輸送の現場におけるフォークリフト、パレット、ローラーコンベアなどを用いた荷役の近代化について紹介した作品。これらの導入が、荷役現場にもたらした革命的な変化について、さまざまな事例をもとにわかりやすく紹介しています。
新しい包装
1964年/カラー/20分/16ミリ
昭和30年代半ば頃から進展した新しい包装のあり方について紹介した作品。包装の近代化や標準化により、包装費や運送費が節減できることを強調しています。さまざまな実例を挙げながら、当時進行しつつあった包装革命の実際の様子を丁寧に描いています。
黄色い車
1958年/カラー/19分/16ミリ/監督:菅家陳彦
「黄色い車に誇りを!」日本通運のベテラントラック運転手と、後輩の若い運転手が業務に励む姿を追いながら、当時の「運転者心得」を平易に解説した業務研修用の作品。舞台となっているのは汐留貨物駅の作業所で、登場する人物は実際の作業員の中から選ばれています。彼らの仕事振りを通して、さまざまな改革が進む当時の作業現場における、あるべきトラック運転手の姿を伝えようとしています。
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